届けたい想い
「お前唯斗とお前クラスじゃんー。」





口角を上げ、少しニヤッとしながらそう言った和馬。




そう。和馬は男子の中で唯一、私が唯斗のことを好きだと知ってる人。




相談に乗ってもらったりしてるんだ。




私にとって信頼できて、何でも話せる家族のような存在。




「うん!しかも席も近いんだあ」





私が嬉しそうにそう言うと、少し顔を曇らせた。



まさか、和馬は好きな人とクラス離れちゃったのかな?





「俺、好きなヤツとクラス離れたよ」




まるで私の考えてることを見透かしたかのように、和馬はそう言った。




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