届けたい想い
「んだよ、いきなり」





そう言った和馬の顔は、いつものような輝いた笑顔だった。




そうだ、





私この顔が好きなんだよ。





和馬にはずっと笑っていて欲しいから、恥ずかしいけど、伝えたいんだ。





「大好きだからね!!相談してよ!」




私にとって、一番大好きな、友達だよ。





あ、もちろんもえかの次だけどね。




「っ…あっそ、」




照れたようにポケットに手を突っ込みながら和馬はそう言って、





一度手を振ったあと、またさっきの道を帰っていった。



この時に見た夕日は、





まるで和馬の笑顔のように、




綺麗に、





輝いている気がした_____






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