届けたい想い
一年生の時もえなと同じクラスで、すごく楽しかった。
今年も一緒のクラスになれたら嬉しいけど、正直不安。
だって仲がいい人たちって、だいたいクラス離れちゃうから・・・・・・。
だから、もえなには恥ずかしくて言えないけど同じクラスになれるようにお守り作ってきたんだ。
まぁ、駄作だけどね
あー早くクラス表見たいなー!!
「今年も一緒になりたいね~!」
私がそういうともえなはパッチリした目を細めて可愛く笑う。
「うん、そうだねっ!あともえかは、のぞむとなれるといいね!」
そのもえなの言葉に、赤面してしまう私。
もえなのいうのぞむとは、私の好きな人。
佐々 のぞむ(ささ のぞむ)。
一見メガネをかけていて、ひ弱とかダサいとか思うかもしれないけど本当はすごくかっこいいこと、知ってるんだ。
そして、眼鏡の奥から見える二重のたれ目が可愛いんだ~!!
って、変態みたいじゃん!!
私!!!
「えへへ、まぁね!もえなは唯斗となりたいでしょー?」
少し照れ隠しして、話題を変えてみた。
唯斗は、もえなの好きな人。
小学校一年生の時から好きらしくって、もえなの可愛い恋なんだ!
そして、私が言ったことにもえなも赤面した。
「うん!今年こそはなりたいなぁ…」
やばい、自分がにやけていくのがわかる。
もえなと唯斗は絶対両思い。
あーあの二人みてるの楽しいんだよねー!
いろいろと。
「よし、早くクラス表見に行こう!」
私はもえなの腕を引っ張って学校へと走った。
「えぇーっ!?」
「唯斗と同じクラスか見たいんでしょ!」
そういうともえなはまた赤面した。
可愛いなぁ~
私も、はやくのぞむと同じクラスか見たいな………
それよりか、もえなと同じクラスかな?
なんて思いながら、学校まで走ってった。