私は幽霊に恋をした
私は毎日、いじめの類の無視を払いのけて屋上にいる少年に会いに行った。
少年は私が会いに行くと、
いつも眩しい笑顔で私を照らした。
私は少年に毎日の辛い日々や悩み、
怒りも全て、ありったけの感情を詰め込んで話した。
『私は…周りから惨めに思えてるのかも…。』
少年は私に笑顔で答えた。
『そんな事ないよ!
君はそう思い込んでるだけ!
周りの人は君を惨めなんて思って
ないよ!』
嘘ばっかり。
みんな嘘ごとよ……。
私は頭を抱えてうずくまった。
少年は私の姿を悲しそうな眼で見つめた
そしてゆっくりと私の頭を撫でた。
『嘘ごとじゃない。
君は僕に生きる希望を与えてくれてるんだ。』
私が…生きる希望を…?
貴方になんてあげてない。
絶対に綺麗事!!
『君が毎日、ここにくるでしょ?
だから僕は君にあって話したくて生きるわけなんだから!』
私は口を開いて少年に訴えた。
『貴方は私に希望なんか与えられてなんかいない!
……貴方は…私に希望を与えてくれてるから…』
少年は笑顔で答えた
『じゃあ…僕らは似たもの同士なんだね!!』