アイツ限定
「集合!」
「「おいっすっ!」」
相変わらず、反応はいい星南バスケ部。
部長の掛け声であっという間にあたしと村上の前に集合した。
「えーまず、新しい部員を紹介する。2年の村上とマネージャーの松木だ。」
そういって、部長が軽く村上とあたしのことを紹介した。
昨日のことあるから皆知ってると思うんだけど。
「えー。村上です。よろしく。」
「松木です。」
あたしたちも、最低限の挨拶をする。
「あ、松木にはマネージャー兼、監督だ。だから、この部の指揮はこれから俺じゃなくて松木だ。わかったな。」
部員たちは少し、不安そうな顔をしたが、最後には皆はいっと返事をしてくれた。
「では、まず、シャトルラン行きます。あ、100までやるからへばるなよ。」
あたしは、そういって、タイマーをセットする。
部員は皆、え?って顔であたしを見てくる。
村上は、クスっと笑いながらも、ゆっくりとスタートラインへと移動した。