アイツ限定
寝坊って…今7時なんですけど。
全然寝坊じゃねぇし。
「夢花…お前が起きるの早いだけだろ?」
そういって俺も席について、目の前にある朝食に手を出す。
「ほら…早く食べないと来ちゃうわよ。圭吾君。」
母さんが洗い物をしながら、せかすように言って来る。
「あいつは勝手に来てんだよ。俺別に来てほしいって頼んでねぇし。」
そういって、俺はみそ汁をくいっと一気に飲み干すと、食器を重ねてキッチンへと運ぶ。
「はぁ…とにかく急ぎなさい。Yシャツ、アイロンかけといたから。」
「わーったって。」
俺はそういうと、再び自分の部屋に戻り、制服へと着替える。
着替え終わると、学生かばんを肩にかけて、一階へと降り、歯を磨く。
時刻はAM7:30。
もうそろそろあいつが来る時間帯。
俺は急いで口を漱ぎ、寝癖を素早く直し、玄関へと出る。
__ピンポーン…
ほら、きやがった。