あの日のナミダ
倉庫



ー梓依sideー


昨日も帰ってから眠れなくて、夜中までテレビ観て、少しだけ気休め程度に眠った。

でも、まだ今日はわりとスッキリしてる。
目標が少し近づいたせいかもしれない。


私はシャワーを浴びて、腰の刺青を鏡越しに見つめる。
薄紫色の花…紫苑。
それを腰に入れたのは私なりの誓い。
あの時の気持ちを忘れないようにする為でもある。

私は、やるから…必ず。
でも、私は弱い。
甘い。


ごめん。


心の中でそう呟いて、学校に行く為着替えて家を出た。

学校に着いたけど、まだ早い時間だから誰もいない。
私は、鞄から本を取りだし、続きを読み始めた。

校則では、8時半までに登校のはずが、まだクラスメイトは2割くらいしかいない。
『何でこの学校に入ったんだろう??』ってくらい真面目そうな子達。
まぁ、きっとその人達にもそれなりの理由はあるだろうし、私に関係ないけどね。


本も何か読む気失せて、窓から見える空を見てる事にした。
幸い、私の席は窓際の後ろから2番目くらい。
しかも、何故か私の後ろの席はこないだも今日も誰も座ってない。
だから、勝手に空いてるんだろうって思ってる。
後ろに誰か居て、気が散る事もないから楽だし、もし誰かの席だとしてもずっと来ないで欲しいと思ってる。







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