あの日のナミダ



今日から授業開始で、5限まであるらしい。

まぁ、櫂くんの話によると、ここの学校は偏差値が低いから、授業もレベル低めで簡単らしい。
だからってある程度はちゃんと受けるつもりだけど…。

ここは不良校だから、休む人も多いからテストや行事をちゃんと受けないと留年らしい。


授業は賑やかながらも、先生達も特に気にしてないみたいで、特に指摘される事もなく進行されていった。



昼休み…ご飯は持ってきてないから、とりあえず購買にパンを買いに行ったんだけど、かなり五月蝿い。
しかも、何かよく見られてるし。
気にしないようにしてたけど、教室でも廊下でもここでも、何処に行っても誰かしら見てくる。

さすがにちょっとうざくなったから、購買で蒸しパンとカフェオレ買ったら、教室には行かず空き教室に入った。
1人になりたくて。


だけど、パンを食べ終わってゆっくりしてると、空き教室のドアが開けられた。

「あっれー、君1人??」
「こんなとこで何してんの??」
そう言って、知らない男達がヅカヅカ入ってきた。

その空気の読めなさにイラッとした。








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