あの日のナミダ
「お前ら、何やってんだ??」
見てみるとそこに居たのは……秀太だった。
「あっ、お前は…。」
「銀狼の…。」
「あぁ??
お前ら…散れ。
でないと殺す。」
何かを言おうとした奴等に殺気を出して凄んだ。
秀太の言葉と殺気に、男達はビビって逃げてった。
「大丈夫か??」
「うん、ありがとう。」
別に助けてもらわなくても良かったけど、ここは一応笑顔を作ってそうお礼を言っておいた。
「別に。
梓依…話がある。
ついて来い。」
「何?ここで出来ない話??
出来れば行きたくないんだけど。」
「あぁ。連れて行きたいとこがある。」
「分かった。」
秀太の顔を見て、何となくついてく事にした。
元々、別についてく事に迷いは感じてない。
ただ、少し嫌がった方が良いと思っただけ。
普通の子なら、そうするだろうと思ったから。