あの日のナミダ
私の入学した学校は、藤堂学園というところで、名前だけ聞けば私立で頭良さそうな感じがするが、実際はそんな事はない。
偏差値も低めで、噂に聞いたところによると何処かの有名な暴走族の総長とか幹部とか…他にもメンツがたくさん通ってたりするらしい。
どうして、そんなとこに入学したのか…それはまだ明かせないけど、別に私は頭が悪いわけじゃない。
特別良いとも言えないけど、もう少し頭の良いとこだって行けた。
でもこれは、理由あっての行動だから、誰にも文句は言わせない。
…って言っても、そんな私の事気にする人なんて皆無に近いんだけど…。
家族でも私に関心のある人なんて、あの人くらいだし、友達なんて要らないから作る気ないし。
まぁ、そんな話はどうでも良いとして…私は歩いて学校に向かった。