あの日のナミダ
「はい、今日はこれで終わり。
解散。」
暫く話して、必要なプリントを配ったりすると終わった。
私は素早く鞄に貰った物や筆箱とかを入れ、帰ろうとしたら『ちょーっと待て。』と言って、担任もとい櫂くんに首根っこを捕まれた。
担任の先生の櫂くん…大和 櫂ーヤマト カイーは、実は私達の幼馴染みでお兄ちゃんみたいな人。
(あともう1人…幼馴染みがいる。)
昔から幼馴染みの中で一番年上の櫂くんには、よく面倒を見てもらってて、担任だと知った時にはかなり驚いた。
だけど、聞いた話…櫂くんのパパの朋ちゃん(大和 朋也ーヤマト トモヤー)がこの学園の理事長だから、コネで新任なのに担任を持てたらしい。
櫂くんは世に言うイケメンだ。
私もよく昔から櫂くんの傍に居て、女の子達には『ブスの癖に…。』とやっかまれいろいろ言われた。
でも、そんな時は櫂くん達が守ってくれたんだけど。