涙唄--ナミダウタ--
「し、失礼しました〜」
私たちは、先生のお説教が終わると
教室へ向かわずに…
屋上へ向かった。
パタン。
屋上のドアを閉めると、私たちは
空を見るために
奏矢くん、私、音葉
の順番で、ゴロンっと横になった。
「…それにしても、先生うるさかったね」
音葉がため息つきながら、私たちに問いかけた。
「ホントにな。うるせぇよ。
ちょっと遅刻しただけなのによー」
ブーブーと言っている奏矢くんは、なんか可愛くて。
キュンっとなった。
「でもさ、花音ほぼ怒られてなかったー
ずるーい」
「ははっ、ごめんね!
私2人と違って真面目なのぉー」
このっ!と笑いながら、音葉は私の頭をぽこっと叩いた。