涙唄--ナミダウタ--
「お、おと…は………どうし」
「私、彼氏が出来た。」
へへっと顔を赤くして、私の方を向いた。
その音葉は、とっても可愛くて。
女の私でもドキンっとなった。
…って。
「えええええぇぇぇぇええ!?
かかかかかかかかか、かかか彼氏ぃ!?」
彼氏っ!?
音葉が、彼氏……………!?
「ばっ、バカ!
うるさいっ」
しーっ!と言いながら、音葉は照れていた。
「ご、ごめんねっ。
で、ででででででも、いつ出来たの!?」
「今日の、お昼。
ほら、私急にいなくなった時あったじゃん。
その時に、隣のクラスの坂本くんって人に告白されて。
実はね、私坂本くんが好きだったの。」
えへっと言って、また照れくさく笑った。
そ、そうなんだ……。
あの時、お昼に音葉がいなくなった時、音葉は告白されてたんだね…