涙唄--ナミダウタ--



「…あなたの大切な〜素敵な人のもとでぇ〜♪」


…やっぱりこの歌はいいね!
悲しいけど、元気が出る曲。


何回聞いても感動しちゃう。
なんて素敵な曲なんだろうか。


「かーーーのーーーんーっ!!」

ドンっ
と、私の肩を強く押す。


「わっ!!

ビックリしたぁ。音葉、やめてよね!ビックリしたじゃん。」


「ごめんごめん。でも、花音こそ道の真ん中でのんきに歌なんか聞いて歌ってたら車にひかれるよ!」


えっ、うそ。
私道の真ん中で歌ってた?


「あ、あはははは、それは危ない危ない。」

そう言って私は、道の隅に移動した。


「ふふっ、花音はバカねー」

「うっさい!!」


何気ない会話をしながら、私たちは高校へ向かった。






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