涙唄--ナミダウタ--
「えっ、どした花音!?
顔…赤いよ?」
へっ……!?
「ばっ!バカ!!!
そ、そんなわけないでしょぉ!?」
そんなわけないわけない。
顔絶対赤いなってわかってた。
でも、奏矢くんに聞かれてたら
嫌じゃん…。
これから奏矢くんは、頑張るのに…。
だから、私が今口出せるところじゃない。
私は今、見守ることしかできない。
だから、私は見守る。
「頑張ってね、奏矢くん…」
「えっ?花音、なんか言った?」
「…ううん、なんにもー」
届け、私のーーーーーーー…。