涙唄--ナミダウタ--
「奏矢くんは、いいの?」
わぁ、な、なんか嫌味っぽく
質問してしまった……。
「はっ?なんだそれ!
俺は花音と一緒に食べたい!」
大きな口を開けて、お腹を抱えながら笑う。
私と一緒に……食べたいって
言ってくれた。
………すっごい嬉しい。
口元が緩んでしまう。
こ、この!
奏矢くんは恐ろしい。
「お?
なにニヤけてんの?」
ニヤニヤしてる私を不思議を思ったのか、
私の顔を覗き込んでくる。
うわあああああぁぁぁああ!!
ちちちちちちちちちちち近い!!
奏矢くん!
ち!か!い!
「……えっ、ちょ、次は赤くなんのか!?
やべぇよ、花音面白いな!」
ひゃぁぁ、今絶対沸騰してる…。
奏矢くんは、
変な奴だなー
と言いながら、屋上へ向かっていった。
私も我にかえり、屋上へ向かった。