涙唄--ナミダウタ--
「ちょいちょい。
花音さんそんな拒否られたら、俺だって傷つきますよー」
冗談で言ったのだろうけど、
私は真面目にとってしまった。
「へぇ!?
あっ、ごめん…なさい………。」
だ、だだだだだだだだって。
とにかく、そんなこと言うと、
奏矢くんに迷惑がかかると思って。
「それ、立場逆よ。
花音はこんなに可愛いんだから。
奏矢みたいな奴と愛し合ってるって思われちゃ花音が可哀想よ。」
お、音葉……。
私はとっても光栄デスガ。
「おぉそうだよな!
花音ごめんな」
申し訳なさそうに謝られる。
謝らなくていいよ!
だ、だって私は……。