涙唄--ナミダウタ--



「えっ、あぁ、俺ですけど…。」


遠慮がちに、先輩の方へ近づく。


そりゃそうだよね。
アノ小野寺先輩だもん。



『どうしたんだよ、奏矢』

『まさか、小野寺さんに告られるとかじゃないよな?』


ヒソヒソ、と教室に残っていたクラスメイトがざわめいている。



アノ有名な小野寺先輩。




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