涙唄--ナミダウタ--


キーンコーンカーンコーン…。


朝礼の、予鈴が鳴る。


「あ、俺らずっと玄関で話してたな!

教室で話せばよかったな、行こっ」


奏矢くんは私たちよりも先に、走って教室へ向かった。


「まっ、待て奏矢っ。

私たちを置いていくんじゃない!」

奏矢くんの後に続いて、音葉が走り出す。


「あはっ、青春みたい!!」


私はバカみたいに大笑いしながら、音葉と奏矢くんを追いかけた。



< 7 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop