涙唄--ナミダウタ--



「ちょっ………奏矢!?」




俺は逃げた。
その場から逃げた。



どこへ向かう、なんてことも考えずに、とにかく走って逃げた…。





ーーーーーーーーー…。



俺は、まだ音葉が大好きなんだ。


なんで気づかなかったんだよ。
…だから、花音に言われたんだろ……。





「でもなんで、花音が苦しむんだよ…。」




それだけは、今でも謎だった。



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