涙唄--ナミダウタ--


ガラガラっ




「…杉山、高橋、野村。


3人そろって遅れるなよ。
あとで職員室にきなさい」




私たち3人は、あれから走ったものの。
結局朝礼に遅れたため、職員室に呼び出されることになった。


「あああぁーん、花音〜
職員室で絶対説教されるじゃんね!」


朝礼が終わったら、音葉は私の席へ駆けつけた。


「そだね、説教だよね。
高校生なってから初めての遅刻だ!」


「はっ、ちょ、野村。
高1んとき遅刻しなかったのかよ!?」


途中で奏矢くんが参戦。

え、そんな驚く??


「そだよ、今日が初めて…。
成績に響くなぁ」

なんて。
笑いながら言うと……


「ちょっ、野村そんな真面目だったのかよ!?」


し、失礼な!
私だってちゃんとしますよ。


「奏矢が真面目じゃないだけでしょ!

まぁ、私は遅刻常連者ですけどねー」


だよなだよな、と奏矢くんが賛成しながら
音葉と奏矢くんは大笑いしていた。


ふふっ、そんな2人見てて飽きないなぁ。
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