涙唄--ナミダウタ--
私と音葉は、1限目をサボる気で、
屋上に来た。
「んで、さっそく何があったか教えてもらおーかしら」
ふざけた感じで、私の背中を押しながら
屋上の端に座る。
「あのね…、昨日ね………」
私は、音葉に
昨日、
奏矢くんが先輩と話してたこと
私があんなことを言ってしまったこと
奏矢くんが怒鳴ったこと
奏矢くんから、夜にメールがきたこと
全て話した。
「…………へぇ、そんなことあったのかぁ…。」
よしよし、という意味なのか、私の頭を無言で撫でてくれた。
それが、とても安心した。