異世界ハーフのお姫様
砂時計の謎
「……鼓君、まだ雨雅背負れるかしら」
「嗚呼、大丈夫だよ」
「……透明になろうぜ!そしたら、楽だろ?…お前ら髪の色変わっちゃってるし…」
「「…え?」」
あたしと羽園君の声が重なる。
…羽園君の神は…オレンジ色に変わっている。
あたしの髪は?
あれ?
何色なんだろうか?
「…何色になってる?」
「え…分かってないの?」
鼓君は素っ頓狂な声を上げる。
「…あ、うん。み、未来貼り替えるの…初めてだし…」
何度もやってたら、それはそれで凄いけれど…。
「…虹色だよ。七色だよ…嶺雨」
あたしの髪を優しくすくって、微笑みを向ける…羽園君。
ドキッ
え?
今の何?
…って、虹色!?