異世界ハーフのお姫様



目が覚めると…太陽は何処にも居なかった。





星が綺麗に瞬いている。





あたしは窓に近付き、天空を見上げる。






「…あ、地球見つけた」







あたしは笑顔で地球を指差す。







地球より…星が大きい。






月並みの星もある。








異世界の夜はとても明るい。








白夜ほどでは無いけれど…、とても綺麗で明るい。






真っ暗な天空に星が光る。









まるで宝石箱をひっくり返した様に…。










「…失礼するぞ、嶺雨殿」






「…沢纚(さわり)大臣、お久しぶりですね」








あたしは顔に微笑を貼り付ける。








振り向く先には、笑顔を浮かべているものの目が全く笑っていない男の人が立っていた。








「…さぁ、裁判所に同行願おう」










「…えぇ」









あたしは静かに決意を決めて、沢纚大臣についていく。










沢纚大臣は、『疾風』の異人。







だから、努力もせずに権力が在る者を…とにかく気に入らないらしい。








まぁ、努力しては無いけれど…我慢はしてる。









「…」







あたしは無言で家を出て、沢纚大臣について歩く。







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