異世界ハーフのお姫様
異人が転校生!?
雨の日から数日。
あたしは静かに学校生活を送っていた。
送ってるつもりだけれど……………。
「嶺雨様!」
「零沢だぜ!本当に名前の通り高嶺の花だ」
「嶺雨様に男なんて近づかせないわ!」
「はぁ?そんなルールなんてないだろ?」
なんで…こんなに争ってるの?
朝、学校に登校し本を読んでいる始まった争い。
「静かにしなさい!転校生が来るのよ?」
友達の鷺谷 茉侑(さきや まゆ)が遮る。
「男の子らしいわ。嶺雨の隣よ」
「そ、そっか…ありがとう。茉侑」
周りは次第に落ち着きを取り戻す。
転校生か…。
もしかして、『異人』だったりして。
期待を寄せるも、不安もある。
「…見つかるといいわね」
優しく微笑む茉侑。
茉侑はあたしと同じ『異人』。
だからと言って、あたしのように氷とかを創り出す訳では無い。
体力が大幅にUP出来る程度。
茉侑は『著人』ではない。
それに力はクォーターのせいか弱い。
「…うん。ありがとう」