喧嘩嫌いな姫は...

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン



6時間目が終わり、放課後になった。
今日転入してきた私達以外は、皆部活に行った。
今教室に居るのは、3人だけ...



今すぐここから逃げ出したいのに....



「ねぇ!言いたいことがあるなら
 早く言ってよ!」



荘「何でやめた?」



本当は分かってる。
荘介達が何を言いたいのか...
でも...



「やめたって、何を?」



夾「ふざけんな!!
分かってるんだろ!
聖龍を何でやめたか聞いてんだよ!」



「.........」



夾「何か言えよ!」



「........ったから...」



荘「何?聞こえなかった」



「喧嘩が、怖くなったから!!」



荘「何で?」



夾「何だよそれ...何でだよ!」



何でって....
本当は言いたくない。
けど、言わないとこいつ等は、わかってくれない。



「....拉致されたから」



夾「嘘...だろ」

荘「どうやって」



「わからない、だけど
後ろから...
それで、あれ?何があったっけ?
思い出せない。」



何で思い出せないの?
何で....頭がこんなに痛いの?



「っ~~!」

私の意識はそこで途切れた....



夾「どうしたんだよ!」



荘「燐?」



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