イジメから始まる物語
カイシ
「おはよー」
「舞!また同じクラスー!」
「お!やった!」
彼女…佐倉 舞(サクラ マイ)が登校してきた瞬間、女子が周りに群がる。
その輪から抜け出た佐倉は園田に近づき2人で話し出した。
「美希!おんなじクラスだ!」
「舞ちゃん…よかった」
「ヨロシクね、美希」
「うん!」
そして、その間に一人の男子が登校してきた。
そいつは天野 蓮(アマノ レン)、この学年の問題児。
あ、俺は大神 一砂(オオガミ カズサ)。俺の友達は1人だけ。そいつとはクラスが違うからか1匹大神と呼ばれている。
「なぁ、園田!何描いてんの?」
「あ、えっと、絵、を…」
園田 美希(ソノダ ミキ)、絵ばっか描いてる物静かな感じだ。
「ちょっと見せろよ!」
天野は絵を奪い取り鼻で笑った。
「こんなへったくそなの、誰もいらないよなぁ?」
そう言うと天野は絵を破り捨てた。
「え…」
園田が絶句しているのを見ると天野は満足気に笑った。
誰も、助けない。自分も同じ目に遭いたくないから。
…1人を除いて。
「天野君って幼稚だと思ってたけど…ココまで幼稚だと思ってなかったわ。」
「あ?」
佐倉舞…クラス全員と仲が良く、正義感が強いんだ。
「アンタがした事は人が一生懸命作ったものを壊したんだよ?
…イジメと、同じなのよ?」
「知ってるよ、イジメてんだから」
天野は二タッと笑った。
「美希。いつから?」
「に、2年の時の2月くらいから…」
「園田、チクってんじゃねぇよ」
「ご、ごめんなさい!」
「美希、ゴメンね?私が気付いてあげられたならもっと早く止められたのにね」
「は?佐倉が止めれんのかよ?」
「…」
佐倉は無言で天野を睨んだ。それは睨まれてる天野も含めてクラス全員が縮み上がった。
佐倉は天野に近づき無言でビンタをした。
「きゃー!」
「静かにして。貴方達は美希がイジメられてる時は静かにしてたんでしょう?
…アンタらだって美希をイジメてたのと一緒だ。」
「ってぇな!何すんだよ!」
「痛い?
美希が貴方にされたのはこれの何十倍も痛いの。体の痛みは時期消える。心の痛みは一生消えない。美希が味わった心の痛みを貴方の体に刻み込んであげる」
佐倉が天野の襟首を掴んだ時、担任が入ってきた。
「さ、佐倉さん⁈何やってんの、手を離しなさい!
皆席に着きぃ!1時間目は自習や!佐倉さん、付いてきなさい」
「美希」
「舞ちゃん…あの「言わないよ?
イジメの事。美希は自分で解決したいんでしょ?」
「うん…でも、でも舞ちゃんが悪者になるなら言ってね!」
「わかったわかった」
「約束だよ?」
「…うん」
軽く頷いで微笑んだ佐倉に俺は場違いだとわかっていながら見惚れてしまった。
そして、初恋のあの子を思い出した。
「舞!また同じクラスー!」
「お!やった!」
彼女…佐倉 舞(サクラ マイ)が登校してきた瞬間、女子が周りに群がる。
その輪から抜け出た佐倉は園田に近づき2人で話し出した。
「美希!おんなじクラスだ!」
「舞ちゃん…よかった」
「ヨロシクね、美希」
「うん!」
そして、その間に一人の男子が登校してきた。
そいつは天野 蓮(アマノ レン)、この学年の問題児。
あ、俺は大神 一砂(オオガミ カズサ)。俺の友達は1人だけ。そいつとはクラスが違うからか1匹大神と呼ばれている。
「なぁ、園田!何描いてんの?」
「あ、えっと、絵、を…」
園田 美希(ソノダ ミキ)、絵ばっか描いてる物静かな感じだ。
「ちょっと見せろよ!」
天野は絵を奪い取り鼻で笑った。
「こんなへったくそなの、誰もいらないよなぁ?」
そう言うと天野は絵を破り捨てた。
「え…」
園田が絶句しているのを見ると天野は満足気に笑った。
誰も、助けない。自分も同じ目に遭いたくないから。
…1人を除いて。
「天野君って幼稚だと思ってたけど…ココまで幼稚だと思ってなかったわ。」
「あ?」
佐倉舞…クラス全員と仲が良く、正義感が強いんだ。
「アンタがした事は人が一生懸命作ったものを壊したんだよ?
…イジメと、同じなのよ?」
「知ってるよ、イジメてんだから」
天野は二タッと笑った。
「美希。いつから?」
「に、2年の時の2月くらいから…」
「園田、チクってんじゃねぇよ」
「ご、ごめんなさい!」
「美希、ゴメンね?私が気付いてあげられたならもっと早く止められたのにね」
「は?佐倉が止めれんのかよ?」
「…」
佐倉は無言で天野を睨んだ。それは睨まれてる天野も含めてクラス全員が縮み上がった。
佐倉は天野に近づき無言でビンタをした。
「きゃー!」
「静かにして。貴方達は美希がイジメられてる時は静かにしてたんでしょう?
…アンタらだって美希をイジメてたのと一緒だ。」
「ってぇな!何すんだよ!」
「痛い?
美希が貴方にされたのはこれの何十倍も痛いの。体の痛みは時期消える。心の痛みは一生消えない。美希が味わった心の痛みを貴方の体に刻み込んであげる」
佐倉が天野の襟首を掴んだ時、担任が入ってきた。
「さ、佐倉さん⁈何やってんの、手を離しなさい!
皆席に着きぃ!1時間目は自習や!佐倉さん、付いてきなさい」
「美希」
「舞ちゃん…あの「言わないよ?
イジメの事。美希は自分で解決したいんでしょ?」
「うん…でも、でも舞ちゃんが悪者になるなら言ってね!」
「わかったわかった」
「約束だよ?」
「…うん」
軽く頷いで微笑んだ佐倉に俺は場違いだとわかっていながら見惚れてしまった。
そして、初恋のあの子を思い出した。