イジメから始まる物語
俺が裕也と分かれて教室に戻ると園田と佐倉が不安気な顔をして話し込んでいた。
「どうした?2人ともなんか不安気だぞ?」
「なんか…アタシ呼び出されちゃって…」
「あー。そういうのって行かない方がいいと思うけど。」
「だね。美希に行かすのは不安だし私が行くよ」
「えぇ⁈舞ちゃんが…ダメッ!」
「昼休みに屋上だよね、私が行くから」
「園田、ここは佐倉に任せよーよ」
「でもっ…
ダメッ!アタシが行く!」
「美希、話し…「行くって言ったら行くの!」
園田が佐倉をキッと睨む。
思わずビクつく俺と佐倉。
「…なんかあったら逃げなさいよ」
「なにかされそうになったら本性出しちゃっていい?」
「…8%だけな」
「それだけ?100%はダメなの?」
「ダメ」
「セーブできるかな?」
「してよね」
「頑張る♪」
ついに佐倉が折れ、園田が行くことになった。
俺は園田に昼休み中だけでも佐倉を監視することを頼まれた。
裕也にも事情を話し皆で中庭で喋ることにした。