俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「空回りなんかしてないですよ。すごく仕事に前向きで熱心ですから。とても感心します」
へえ。
早川さんのことは、シッカリと見てるのね。
どうやら、編集長と修司さんは同じ歳らしい。
そして、修司さんは課長だとか。
二人ともシッカリ役職があり、デキる男といった感じだ。
「それなら安心しました。じゃあ、香乃子ちやんは?編集長から見て、どんな女性ですか?」
「えっ?平瀬…?」
さすがに、これは無茶ぶりだったのか、編集長は言葉を詰まらせた。
マズイ、マズイ。
ただでさえ、ご機嫌を損ねているというのに、きっと恨み言しか出てこないに違いない。
「修司さん、わたしの話はいいじゃないですか。こんな場所で上司の評価を聞くのもイヤですし」
なんとか話を遮ると、修司さんは目を細めて笑った。
「そうだね。確かに。じゃあ、香乃子ちゃんのことは、直接知っていくことにするよ」
「は、はい」
うわぁ。
なんてストレートで、恥ずかしい言い方。
修司さんの言葉には、これからも会うことが前提となっているのだから。