俺様編集長サマにLOVE NONSTOP！

すると、黙って聞いていた早川さんが口を開いたのだった。

「平瀬さんは素敵な人だよ、お兄ちゃん。仕事熱心なのは平瀬さんの方だし。それにね、編集長とも、うまく渡り歩いてるんだよ」

ちょっと、ちょっと！

何を言うかな、早川さん。

誰もかれもが、編集長の話題を作るのだから困る。

「そうなのか。そういえば編集長、亜矢から聞きましたが、相当仕事熱心な方なんですよね。会社に寝泊まりもするって聞きましたけど」

「ああ、それは締め切りが近い時くらいで…」

編集長がそう言うと、早川さんは待ってましたとばかりに口を挟んできた。

「そうそう、編集長は誰より仕事を頑張ってるのに、みんなはそれを煙たく思ってるのよ。ひどくない？お兄ちゃん」

口を尖らせる早川さんに、編集長は苦笑いを浮かべた。

「いや、それはオレの力量不足だよ。みんなが悪いわけじゃないから」

「何言ってるんですか！理解しないみんなが悪いんじゃないですか」

って、わたしを置いてけぼりにして、会話を進めないでくれる？

編集長、どうして早川さんには笑顔を向けるの？

こんな時間、早く終わってくれればいいのに…。