俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「いつから…?そうだなぁ、だいぶ前から」
「何よ、その曖昧な言い方。それじゃ、分からないよ」
もう!そこは、ちゃんと教えて欲しいのに。
「じゃあ聞くけど、香乃子はいつから?いつからオレを好きだったんだよ」
「えっと…。一緒に仕事をし始めてから、けっこう早い内かな?少なくとも、一年は好きだったよ?」
「へえ。そうなのか」
亮平の好奇心いっぱいの声が聞こえて、はぐらかされたのが分かった。
「もう…。亮平は教えてくれないんだ?ズルイよ」
今から力関係が見える気がする。
7歳も年の差があるんだから、それも仕方ないんだろうけど。
きっと、振り回されるんだろうなぁ。
ため息を一つ漏らした時、亮平が腕を離した。
それを不思議に思い顔を見ると、照れ臭そうな笑顔を浮かべている。
「実は出張の夜、香乃子がオレを好きだって言ってたのを聞いてたんだ」