俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


「…今夜は、涼まないの?」

ようやく呼吸が整い、亮平と二人ベッドで抱きしめ合う。

体は汗でベタつき、まだ暑さが残っていた。

「うーん。どうしようかなと思ってさ。香乃子も行くなら行くけど。置いて行って、逃げられても困るしなぁ」

「何それ。逃げるわけないじゃん。だいたい、わたしのどこをそんなに信用してないの?」

「どこって…。何もかも」

「ええー!?ヒドイよー」

口を尖らせるわたしに、亮平は笑った。

「じゃあ、一緒に行こう。それなら、オレも安心」

手を差し出され、その手を素直に握る。

わたしだって、一緒の方が安心だから。

だけど、わたしの場合は、『寂しい』が理由なんだからね。

引っ張られる様にベッドから降ろされ、向かった先はバスルームだった。

「あれ?バルコニーじゃないの?」

立ち止まろうとするわたしを、亮平はお構いなしに引っ張る。

「汗を流すにはシャワーだろ?」

いかにも当たり前に言うけど、まさか一緒に入る気!?

「一緒に入るの…?」

不安げに言ったわたしに、亮平はしれっと答えた。

「当たり前じゃないか。今さら何を恥ずかしがってるんだよ。オレが、香乃子の体で見てないところなんか無いんだから、今さら恥ずかしがるなよ」
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