俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「何をニヤついてんだよ」
「えっ!?」
ヤバイ。
心の声が表に出たらしい。
必死に唇を噛みしめるも、余計にわざとらしかったのか、亮平はますます険しい顔をした。
「オレは真面目に話してるんだよ。分かってるのか?」
「分かってるって。ごめん。でも、そんなに怒ることなくない?わたしは、亮平を起こすのが悪いなぁと思って帰ったのに」
すると亮平の仏頂面は、照れ臭そうな雰囲気に変わっていった。
「あのなあ、目が覚めて香乃子がいなかったら焦るだろ?」
どこか投げやりな言い方が、照れ隠しだと分かるから、わたしの胸はキュンとなる。
嬉しくてニヤけそうだ。
「だから、一応メモ書きは残しておいたんだけど…」
と言いながら、顔が緩んでくる。
「香乃子〜、お前全然分かってないだろ?」
それに気付いた亮平は、体か引っ付くくらいに近付いた。