俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
一時間半ほどの講習が終わり、修司さんは忙しそうに帰っていった。
次にもアポがあるみたいで大変そうだ。
その辺りは、さすが課長といった感じだけれど。
「早川さんのお兄さんて、本当にカッコイイね。平瀬さんが羨ましいなぁ。付き合わないの?二人はお似合いな気がするのに」
まだまだ、亮平もいる会議室で、住吉さんは少し興奮気味に話してきた。
「付き合う!?そ、そんなことあるわけないよ」
動揺しながら亮平の様子を確認すると、気に留めない感じで、修司さんから貰ったテキストを眺めている。
すると、今度は早川さんがノリノリで話に割って入ってきたのだった。
「平瀬さん、そんなことを言わず、お兄ちゃんと付き合ってくださいよ。お兄ちゃんと話をすると、最近ずっと平瀬さんの話ばかりで」
「そうなんだ。だけど、さすがに付き合うのは無理かなぁ」
アハハと笑って誤魔化すしかない。
乗せられてどうにかなるわけじゃないし。
すると、早川さんは少し不満げな顔をして、亮平にまで話を振ったのだった。
「編集長からも何か言ってくださいよ。お兄ちゃんと平瀬さん、お似合いだと思いませんか?」