俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


振り向くと、修司さんが立っている。

「修司さん!?修司さんこそ、今帰りですか?」

「うん。いろいろ事務処理も残っててね。香乃子ちゃんも大変だな。まだ皆残ってるのか?」

「いえ。あとは、編集長だけです。あの調子じゃ、今夜はまた帰らないかも」

苦笑いを浮かべながらビルを見上げる。

まだ亮平が残っているのかと思うと、帰る足も進まないというものだ。

側にいたかったのに…。

ただ見れるだけで良かったのに…。

「編集長も大変だね。オレには出来ないことだよ」

修司さんも苦笑いをしている。

確かに、こんなにスーツをビシッと着こなして、いかにもビジネスマンといった雰囲気の修司さんには、亮平のような泥臭さは似合わないかも。

ううん、亮平だってスーツを着ることはあるのよ。

それだって似合ってるけど…。

だけどわたしは、やっぱり泥臭さい亮平が好き。

「ねえ、香乃子ちゃん。ご飯まだなんだろ?一緒に何か食べないか?」
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