俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「は?何だよそれ。キスしたってどういう意味だ?」
ようやく目が覚めたのか、目がパチリと開いた亮平はわたしに詰め寄り、乱暴に肩を掴んだ。
「昨日の夜、偶然会ったの。ご飯を食べた後、キスされて…。でも亮平だって早川さんとキスしてたじゃない」
睨みつけると、亮平は同じだけ険しい表情を向ける。
「そもそも何で、一緒にメシなんか食いに行ってるんだよ?」
「そっちこそ何で、早川さんと二人きりになってたの?ゆうべは早川さんは来ないって、亮平が言ってたんじゃない」
「今は、香乃子の話をしてるんだろ?はぐらかすなよ」
ジリジリと追い詰められて、壁際まで追いやられる。
そのわたしを前に、亮平は今まで見せたことのないくらいの凄みを見せてきた。
そんな姿に圧倒されそうになるけど、亮平を睨みつけることで、かろうじて平静を保つ。
「はぐらかしてなんかない。わたしだって、気になるよ。何で、早川さんと朝まで一緒だったの?何してたの?」
そう聞くと、亮平は一呼吸置き、感情を感じられない口調で答えたのだった。
「一緒に寝てた」