俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「襲われたんじゃない!襲われそうになったんだよ」
亮平は眉間にシワを寄せ、不満そうに口にした。
「ごめん、ごめん。で?それから、どうしたの?」
何とか気を取り直してくれたのか、深いため息を一つついて、話を続けた。
「それで、何とか止めてもらおうと思って、彼女がいるって話はしたんだけど…」
「ええ!?したの!?」
「したけど、誰とも言ってないし、社内とも言ってない」
「あ、そう…」
それなら良かった。
って、何でホッとするのよ。
最初は隠されてることがイヤだったけど、これに慣れると平気に感じてくるから不思議だ。
「その後なだめるのが大変でさ。泣きじゃくる早川と、一晩一緒にいただけ。だから、ヘトヘトだったよ」
なるほど、二人とも疲れ切った顔をしていたのは、そういう理由だったんだ。
それなら納得。
事実を知れて安心出来たのか、急に眠気が襲ってきた。
「ありがと亮平。話してくれて安心した。じゃあね、おやすみ」
布団を被り目を閉じようとしたところで、思い切り布団をはぐられた。
「おやすみじゃないだろ?香乃子も説明しろよ。どうして修司さんと、キスする羽目になったんだ?」