俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「え?わたし?」
「そうだよ。一人で勝手に話をまとめるなよな。オレは全然スッキリしてないんだけど」
なんだ。
信じてるみたいなことを言ってたけど、結局疑っているのね。
「だから、わたしは…」
待って。
修司さんの過去の話をするのは、いくらなんでも気が引ける。
内容が内容だし。
話すにしても、修司さんに許可を貰ってからの方がいいんじゃないかな…。
「おい、香乃子。何ブツブツ言ってるんだよ」
そうよ。
やっぱり言えない。
ここは、亮平の圧力に負けるわけにはいかないのよ。
「ごめんね。また今度話すから。今夜はおやすみ」
無理矢理、背中を向けてもう一度布団を被り直す。
「ちょっと待てよ。話をはぐらかすのか?」
「今は話せないの!そんなに言うなら、今夜は帰る」
なんて強気な発言が出来るのは、引き止めてくれるって自信があるから。
想像通り、起き上がったわたしの腕を掴んだ亮平は、ため息混じりに言ったのだった。
「分かった。少しだけなら待つよ」