俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
早川さんとの一件で、亮平を疑う気持ちも沸いた。
だけど、好きな気持ちは変わらないと思えたのも事実で、亮平から愛されてる自信も沸いたのだった。
早川さんに彼女がいると言ってくれたこと、本当は嬉しかったから。
ただ、相手がわたしだと知られるのは、まだ先がいい。
だって…。
「うん、うん。周りにバレるのは、まだ先がいいよ」
弥生は給湯室で、声を潜めて言った。
早川さんとの噂を聞いた弥生が、心配して声をかけてきたのだ。
一部始終、説明をすると、亮平が取った行動に妙に納得している。
「やっぱり、そう思う?みんなには知られない方がいいかな?」
「んー。みんなにって言うか、会社に?香乃子の話を聞いた感じじゃ、編集長は出世の為に隠したがってるんじゃないと分かったから」
「どういう意味?」
前は、まさに反対のことを言ってた気がするけど。
「きっと、香乃子と離れたくないのよ。もし、今社内恋愛が発覚したら、離れ離れになるかもしれないもんね」
「離れ離れ?」
「うん。だって、編集長は親会社に引き抜かれる線が濃厚でしょ?あっちは、社内恋愛にうるさいから、香乃子はここに留まる可能性が高いってこと」
「そんな〜」
もし、わたしたちの関係がバレたら、引き離されるかもしれないってこと?
そんなのイヤ!
それなら、何が何でも隠し通さなきゃ。