俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


「そんな嫌みな言い方しなくても、いいじゃないですか」

良かった。

内心は嬉しくてテンションが上がりそうなところだけど、そこは気持ちを抑えなければ。

わざと、こちらも可愛げのない受け答えをする。

すると、編集長はこれみよがしにため息をついていた。

「夏のメイクをやるんだろ?だいたいの内容は出来上がっているし、後は絵美と直接話し合って」

「えっ!?わたしが直接ですか?」

それは、微妙。

微妙すぎる。

だって、相手は編集長の元カノでしょ?

会うこと自体イヤなのに、二人きりで打ち合わせなんて…。

どれくらいヤキモチの目で見てしまうんだろう。

それを考えると、返事が出来ないでいる。

「平瀬にしては珍しいな。心細いか?」

「えっ?あの…、それは…」

素直に言えてしまえばいいのに。

編集長の元カノと、二人きりなんてイヤですって…。
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