俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
編集長は、わたしより7歳年上の35歳。
もちろん、独身だ。
スッと一直線の上がり眉に、タレ目の二重まぶたがルックスに甘さを出していて、さらに通った鼻筋と整った形の唇が、イケメンの言葉をピッタリにさせていた。
そして背が高く、スポーツが得意な編集長は体つきもいい。
外見だけなら、女子社員にモテても当然なのに、編集長は人気がないのだ。
なぜなら、性格に難があるから。
俺様というか、仕事に厳しいというか…。
部下にも上司にも媚びを売らない。
そんな人なのだった。
そして、極めつけは…。
「ねえ、編集長ってお風呂入ってんのかな?」
弥生の耳打ちに、思わずムキになる。
「入ってるに決まってるわよ。だいたい、臭くなくない?」
『編集長は汚い』という噂だ。