俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「絵美さんて、編集長と付き合ってたんですよね?」
聞くには勇気がいるけど、絵美さんと二人きりの方が聞きやすそうだ。
ドキドキしながら尋ねると、ためらうことなく話してくれた。
「うん。そうだよー。亮介から聞いたんだ?恥ずかしいなぁ」
そう言って笑顔を作る絵美さんは、女のわたしから見てもキュンとするほどキレイ。
「はい。でも、いいですね。別れても仲良しでいられるなんて」
「そうだよね。わたしも、それは亮介に感謝してるんだ」
「感謝?もしかして、別れを言ったのは絵美さんの方?」
「あたり。正確には話し合いで決めたんだけど、原因はわたしにあるから」
絵美さんはメイクを揃えながら、わたしに座るように促した。
本当は、もっと聞きたいところだけど、今日は仕事で来ている。
それに、初対面の人にあれこれ聞くのも失礼かと思って、それ以上聞くのはやめておいた。