俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
絵美さんは、手際良くメイクの道具を揃えている。
「どんな雰囲気がいい?夏だから爽やかな感じとか?」
「はい。イメージとしては、夏の暑い日でも爽やかな感じで彼氏とデートっていう雰囲気で」
「なるほどね。よし!じゃあ、香乃子ちゃんでさっそく実践するか。メイク落とすよ?」
「は、はい」
うわぁ。
ドキドキする。
あくまで夏のメイク特集であって、わたしに似合うメイク特集じゃない。
もし、似合わなかったらどうしよう。
「緊張しますね。これでわたしがメイク映えしなかったら、特集がボツになっちゃうかも」
つい本音を漏らすと、絵美さんはクスクスと笑った。
「大丈夫よ。任しておいて。それに香乃子ちゃんて、元が可愛いから絶対に似合うよ」
「可愛い!?わたしがですか?絵美さんみたいなキレイな人と比べたら、わたしなんて自信がないですけど」
「アハハ。何それ。香乃子ちゃんは、もっと自信を持つべきだと思うよ?彼氏は、いないの?」