俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「亮介、当日のスケジュールを確認させて欲しいんだけど」
「ああ。えっと…」
なんだかんだで、二人だけで話を進めてるんだから。
肩を近付け資料を眺める編集長と絵美さんを見ていると、疎外感でいっぱいだ。
可愛くメイクをしてもらっても、可愛いと言って欲しい人に言われないんじゃ意味がない。
まるでわたしに関心がないのか、編集長はずっと絵美さんと打ち合わせをしている。
あーあ。ため息が出そう。
鏡に写る自分に虚しさを覚え、立ち上がると二人に声をかけた。
「あの…。わたし、先に戻りますので」
これ以上、ここにいる意味がない。
それに、二人の仲の良さを見せつけられるのも辛かった。
すると、声に反応した編集長が振り向いた。
「何で?午後から、平瀬はアポなかったろ?」
「それはそうですけど…」
まったく、しっかり人のスケジュールも把握してるんだから、油断も隙もあったものじゃない。