俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
「そうだな。それもアリか」
一瞬、驚いた表情を浮かべた編集長も、笑顔を戻して車のドアを開けた。
「じゃあ、少し休憩しよう。何か飲む?」
「は、はい」
自分からやったこととはいえ、手を握ったのは恥ずかしい。
だけど、編集長はそれを気に留める感じはなかった。
よほど意識されてないのか…。
そんな落ち込みそうな気持ちを奮い立たせると、編集長の側へ駆け寄った。
「なんだか、出張ってこと忘れそうですね」
つい出た本音に、呆れ顔を向けられる。
「とりあえず、18時までは勤務時間だからな。出張を忘れるのは、それからだ」
「え?」
今、サラリと凄いことを言わなかった?
18時までは勤務時間て…。
じゃあ、その後は?