俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
ちょっと!
あんまりにも酷すぎる言い方じゃない。
編集長は、寝る間も惜しんで仕事をしていたのよ?
それを、気楽だなんて。
あまりに無神経な会話に、自然と体は給湯室を出ようとしていた。
だけどそこを、編集長に止められたのだった。
「どうするつもりなんだよ?そんな怖い顔して」
ドアを遮らせるように、腕を伸ばして行く手を阻んでいる。
「だって、あまりにも酷い言い方じゃないですか。わたし、知ってます。編集長が、どれほど頑張って仕事をしてるか。だから、あの人たちにも知ってもらうんです」
こんなに、言われっぱなしなんて悔しい。
いくらなんでも、編集長への誤解が大きすぎるというものだ。
だけど、編集長は意外にも笑みを浮かべている。
「ありがとう。平瀬がそう思ってくれるだけでいいよ。オレは気にしてないから」
「だけど…」
本当に、それでいいの?
「いいんだよ。それより、オレは平瀬に…」
と、編集長が話を続け始めた時、突然ドアが開き、誰かが入ってきたのだった。