俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!


早川さんの探し物はすぐに見つかり、わたしたちはオフィスへ戻った。

「そうだ、平瀬さん。今度、ハーティーの撮影があるんですよね?編集長には許可を貰ったんで、わたしも同行させてください」

「えっ?あ、うん。編集長がいいって言ったんなら…」

イヤだな…。

早川さんが来るなんて、編集長との二人きりの仕事にならないじゃん。

なんて、私情を挟み過ぎか。

「あの…それから、平瀬さんて実は編集長を好きってことはないですよね?」

そっと問いかけてきた早川さんに、こっちは大きな声を上げそうになった。

「な、何でそう思うの?」

思い切り動揺するわたしに、早川さんは怪しげな眼差しを向けている。

「だって、珍しく編集長を好意的に見ている方だから。図星ですか?」

これは、さすがにマズイ。

本人に気持ちを伝える前から、他の人に知られるなんて不本意だ。

「まさか、そんな訳ないじゃない。わたしは、もっと他の人がタイプなんだから」

焦りから、そんな言葉が飛び出たけど、それもまた不本意だった。
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