俺様編集長サマにLOVE NONSTOP!
想いを届けたい
「四葉のクローバーのキーホルダー?ううん。そんなのは無かったわよ」
「そうですか…」
さっそく絵美さんに電話をしてみたけれど、欲しい答えは貰えなかった。
「そんなに大事なものなの?切羽詰まった感じだね?」
「はい。とても…」
恥ずかしくて、編集長から貰ったとは言えないけど。
「そうなんだ。出来るだけ注意しておくね。こっちで見つかったら連絡するから」
「ありがとうございます。それじゃあ、失礼します」
やっぱり無いか…。
電話を切ると、ため息が出てしまった。
「何かあったの?編集長との仕事だったのに、全然嬉しそうじゃないね?」
そのため息に気付いた弥生が声をかけてくる。
「実はさ…」
小声で、他の人には聞かれないように早川さんとの話をすると、弥生は呆れた様に顔をしかめた。
「やっぱり告白した方がいいって。付き合うとかは先の話として、香乃子の気持ちを知ってもらわないと」