センセイの好きなもの
「すんません…。てか先生、何すか？その寝癖は！服だって昨日のままだし」


吉川颯(はやて)、26歳の新米弁護士先生。
背が高くて小顔でスラッとした体型で、アイドル並のルックス。
先生とはまた違ったイケメンかな。
それなのに抜けていてドジなところもある。


「先生、私はちゃんと作ったんですからね。食べたなら着替えて、髪の毛直してください。もう仕事の時間ですよ」


お腹がいっぱいになった巧先生は満足そうな顔をしている。自分が作ったものでこんなに喜んでくれるなら、作り甲斐はあるけれど。


「ツム、今日の予定は？」

「午前中はこのあと９時半から離婚相談が一件入っています」

「了解！」


巧先生は私の頭をぐしゃぐしゃと撫でると、お皿を持って資料室へと向かった。

今日はどんな一日になるんだろう。
いつもと変わらず、平和な一日だといいな。
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