センセイの好きなもの
「ツムちゃん、ちょっと早いけどおやつにしない?こうちゃんもいるし」
みち子さんに言われて時計を見ると、もう少しで15時だった。
朝の巧先生の件は結局、巧先生が私に謝るかたちで終わって、みち子さんは納得いかないと言いたげだったけれど巧先生に買収されたんだ。
私も好きな商店街のケーキ屋さんで売っている、フルーツロールケーキとチーズスフレがみち子さんの好物。
お昼休みに巧先生が買ってきた。
私が好きなチョコレートケーキも一緒に。
「いいねぇ。僕もおやつにしよう。こうちゃんも食べるだろ。ツムちゃんにジュースも貰おう」
「おやつ何?」
「ケーキがあるぞ。おっちゃんと取りに行こう」
そう言うと大先生はひょいと煌成くんを抱き上げて、資料室へと向かった。
「何か思い出すわぁ。巧先生が小さいとき、って言っても小学生だったけど、ここで宿題したりゲームしたりしてて。功先生も時間があるときはそれを見てあげたりしてたわ」
みち子さんは目を細めて、懐かしそうに思い出しているようだった。
巧先生が煌成くんくらい小さいときは、どんな子だったのかな。
みち子さんに言われて時計を見ると、もう少しで15時だった。
朝の巧先生の件は結局、巧先生が私に謝るかたちで終わって、みち子さんは納得いかないと言いたげだったけれど巧先生に買収されたんだ。
私も好きな商店街のケーキ屋さんで売っている、フルーツロールケーキとチーズスフレがみち子さんの好物。
お昼休みに巧先生が買ってきた。
私が好きなチョコレートケーキも一緒に。
「いいねぇ。僕もおやつにしよう。こうちゃんも食べるだろ。ツムちゃんにジュースも貰おう」
「おやつ何?」
「ケーキがあるぞ。おっちゃんと取りに行こう」
そう言うと大先生はひょいと煌成くんを抱き上げて、資料室へと向かった。
「何か思い出すわぁ。巧先生が小さいとき、って言っても小学生だったけど、ここで宿題したりゲームしたりしてて。功先生も時間があるときはそれを見てあげたりしてたわ」
みち子さんは目を細めて、懐かしそうに思い出しているようだった。
巧先生が煌成くんくらい小さいときは、どんな子だったのかな。